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Not alone

東南角部屋ニ階の女

東南角部屋二階の女 (プレミアム・エディション) [DVD]
東南角部屋二階の女 (プレミアム・エディション) [DVD]
(2009/05/02)
西島秀俊、加瀬亮 他

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死んだ父親の借金返済のため、古いアパートが建つ土地を売ろうとしているの野上さん(西島さん)。そこへ、理不尽なことが嫌になり突発的に会社を辞めた後輩の三崎くん(加瀬さん)と、野上さんのお見合い相手の涼子さん(竹花さん)が古いアパートに住むことになる。

古いアパートのオーナー藤子さんと、その土地に住む祖父、この二人を説得して、何とか借金返済しようとするけど、二人にはこの古いアパートに思いがあって、中々説得できない。
また、三崎くんと涼子さんにも、無理にアパート壊して土地を売る必要はあるのかと問われて、全て自分が悪いように言われ、イライラする野上さん。

また、三崎くんも自分の責任じゃないと理不尽なことから逃れるために会社を辞めたり、涼子さんもフリーの仕事がうまくいかず不安で、それぞれが世間の理不尽さに不満を持ち、社会から逃れようとしている、ダメな感じの大人3人。

物語としては、この土地を売って借金を返済したい野上さんを中心に、開かずの間になっている東南角部屋の秘密。
そこから、祖父と藤子さんの秘めた思いが明かされていって。

セリフもそんなに多くなく、心情を語るような場面もほとんどない。野上さんの祖父に至っては、殆どセリフがなかったんじゃなかな?
劇的な出来事が起こるわけでもなくて、モラトリアムな感じの3人の淡々とした日常を追っている静かな映画。
映像もわざと粗く古くしているのでしょうかね。
これぞ、日本映画というような静かな優しい映画。

私も三崎くんのように、会社の理不尽なことから逃れないなぁと時々思うこともあるし、野上さん思うようにいかず、苛立つことや、涼子さんのように将来への漠然とした不安。
3人それぞれの気持ちに共感できることがありました。
だからこそ、ラストにそれぞれ3人に明るさが出ていたのが良かったです。
三崎君の行く先には、ちょっと心配もあるけど、あんな風に何かを得られるのだろうという不確かなものに飛び込んでいけるのは、羨ましかったりします。

役者さんについては、この西島さんと加瀬さん、竹花さんのスリーショットが良いですね。
お互い、同じような静かで優しい雰囲気が出ていて。
西島さんも加瀬さんも好きなので、この二人が共演しているだけで、嬉しいです。

西島さんも、そこらへんに居そうな男性の役で、最近ちょっと特殊な役ばかり見ていたので、新鮮です。
スーツ姿はもちろん素敵だけど、チェック柄のシャツやボーダーのTシャツなんていう普通な服装が見られて、思わず胸板の逞しさに目が行きます(笑)
焚火をしながら、歌を歌ったり、藤子さんのお店のお手伝いでエプロンしていたりと、微笑ましい。
中学生の女の子に「カッコイイ」なんて、言われるシーンがツボです。

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